地域まるごといきいきブログ

「SPRINGSTEEN on BROADWAY」

「SPRINGSTEEN on BROADWAY」を聴いた。

ブルース・スプリングスティーンが1年間に渡って行ったブロードウェイ公演の記録だ。従来の数万人が入るスタジアムではなく、1000席程度の劇場で236公演行ったという。

自らの生い立ちから両親のこと、故郷のこと、自らのバンドのことなどを語りながら、間に、「成長すること」にはじまり、「マイ・ホーム・タウン」など関連する自らの楽曲をギターとピアノだけで弾き語りをしている。

語り(もちろんライナーノートを見ないとわからないが)は、単に個人的なことに留まらず、ベトナム戦争(プロテストソング「ボーン・イン・ザ・USA」を歌う)など、社会的な問題も語っている。

特に、昨年、高校生達が銃規制を求め呼びかけた「私たちの命のための行進」にアメリカの民主主義の信頼を思い出させてくれたと語り、今のトランプ政権下のアメリカを想起するかのように、キング牧師の「道徳的宇宙の長い歴史の流れは、大弓のように、最後は正義に向けってまがる」という言葉を引用し、「現在われわれの目撃していることは、この国の魂を求める長い闘いにおける困難な一章に過ぎないことを信じて生きることが重要なんだ。」と述べていることに、今の日本の現状も重ね合わせて共感した。

 ブルース・スプリングスティーンは30年前、アムネスティ・インターナショナルのチャリティコンサートでピーター・ガブリエルなどと来日した時に、観に行ったことがある。その時は「ボーン・イン・ザ・USAツアー」のダイジェスト版をやったが、もう一度生で観てみたいものだ。

 

※画像はNETFLIXより