地域まるごといきいきブログ

2021年度平和冬のつどいを開催しました

 

12月8日恒例の“平和冬のつどい”が共立病院 ほっこりで行われました。記念講演は共立歯科前田謙二氏の「原爆の黒い雨」に関することで前田さんの父親博明さんが黒い雨訴訟原告団84人の一員として活動されながら思い半ばで他界され前田さんがその遺志を引き継いで原告の一人となって訴訟に関わった内容でした。
結果的には一審、二審ともやっと認められ政府も上告を断念せざるを得なかったことで遺族も含め全員被爆者手帳交付という勝訴にはなったものの、被爆以後のあまりにも長い時間が経過したことと、高齢の原告団や支援者がこれほど頑張らなければならないのか、行政の手ぬるい被爆者対策が浮き彫りにされた思いでした。またこれから黒い雨とそれ以外の原因で被害を受けた対象者が1万3千人おり、その対応がどうなるのかが今後の課題となるということでした。医療生協も「黒い雨プロジェクト」を結成し活動を進めるということです。講演の中で広島の大学生の数人が制作した「黒い雨から76年 短命村と呼ばれた里から」と題するドキュメンタリーのDVDの紹介があり真剣に平和活動に取り組む若い力の逞しさに明るい未来を感じました。
後半は平和ゼミナール青年職員の活動と、共立2年目職員の「ピカに灼かれて」の聞き取り編集の報告があり、広島ならではの若い人たちによる平和活動が続けられていることがすばらしく頼もしく思われました。
折しも今日はあの無謀な太平洋戦争の開戦80年目にあたりあらためて平和の尊さを実感したひと時でした。