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津田診療所でも、禁煙治療が保険でできるようになりました。あなたも、一緒に“禁煙マラソン”に参加しよう!

禁煙外来Q&A

今度津田診療所でも、禁煙治療が保険でできることになったそうですね。
2006年から、禁煙治療は保険適応となりました。その後少なくない喫煙者の方々から、津田診療所でも保険を使用して禁煙治療をしてほしいというご要望をいただいていました。遅まきながらそういうご要望にお応えし、2011年4月より外来入り口の灰皿を撤去、敷地内禁煙とし、保険適応の用件となる呼気中CO測定器の設置やスタッフの登録も完了し、5月より、健康保険を使った禁煙治療が可能となりました。
喫煙している人なら、誰でも受けれますか?
次の4つの条件を満たし、医師が必要と認めた場合、一定期間の禁煙治療に保険が使えます。
① ニコチン依存についてのスクリーニングテスト(TDS)《※本ページ下》の結果が5点以上で、ニコチン
依存症と診断
② ブリンクマン指数(1日の喫煙本数X喫煙年数)が200以上
③ 本人が直ちに禁煙することを希望
④ 禁煙治療についてきちんと説明を受け、治療を受けることを文書で同意
ニコチン依存症とは、どういう意味でしょうか?
タバコをなかなかやめられないのは、タバコに含まれるニコチンに対して、からだが敏感となって、からだの中のニコチン濃度が減ってくると、いらいらしたり、頭痛がするなど不快な症状が出現してしまうという「ニコチン依存」と、これまでタバコを吸って快感を得ていたという記憶に基づく「心理的依存」があるためだということが、判明しています。そのため、なかなか本人の意思の力だけでは、禁煙するのが困難なのです。ほかに「アルコール依存症」や「ギャンブル依存症」「買い物依存症」などもあります。
私は現在25歳ですが、15歳のときから1日20本喫煙を続けてきました。計算するとブリンクマン指数は200となりますが、未成年の喫煙本数もカウントできますか?
もちろんカウントできます。これは法律の問題ではなく医療の問題ですから。
どんな薬を使うのでしょうか?
3つの禁煙補助薬があります。
① ニコチンガム タバコを吸いたくなったら、ガムを噛むという方法です。
入りやすいやり方ではありますが、業務中には難しかったりしますし、1日の喫煙本数が10本程度と少
なく、禁煙に専念できる環境にある方しかお勧めできません。
② ニコチンパッチ 1日1枚数センチ径のテープを貼りかえ、徐々に大きさを減らしていきます。
1枚貼ると、5分後にはタバコを吸いたくなくなります。
③ チャンピックス 最近登場した内服薬です。禁煙開始の1週前から内服を開始します。
最初の3日は1日1回、その後12週は1日2回、きちんと食後に服用してもらいます。続けやすい方法です
が、眠気が起こることあり、運転業務に従事されている方は、対象外となります。
治療の流れはどのようになりますか?
初診時の問診では、治療法の説明のほか、ニコチン依存度、喫煙の状況、禁煙の関心度などがチェックされます。また呼気中の一酸化炭素(CO)の測定、「禁煙誓約書」へのサイン、禁煙開始日と次回診察日(2週後)の決定を行い、禁煙補助薬が処方されます。その後4週後、8週後、12週後と計5回の診察があり、呼気中のCO測定とともに、出現した離脱症状の確認や対処法などのカウンセリングや治療を受けます。保険で認められている投薬期間は3ヶ月で、一応これで治療は治療は終了となります。
結構面倒ですね。
保険診療としての制約上、仕方がない面があります。
またさきほど述べた「心理的依存」への対応もきちんとしておかないと、禁煙の成功率が上がりませんので、ご理解の程お願いします。
成功率はどの程度ですか?
単に薬の効果だけでなく、診察時や3ヶ月の治療終了後の医療機関の対応にも左右されますので、単純に数字として表しにくいところですが、チャンピックスの国内データでは、3ヶ月時点での禁煙率は65%、1年後が35%だそうです。
微妙な数字ですね。
そうですね。繰り返しになりますが薬は導入を容易にするもので、「心理的依存」まで直してくれるわけではありませんから、永続的な効果はありません。これは「アルコール依存症」などでも共通しますが、「1本位はいいだろう」「1杯位は大丈夫だろう」から元の木阿弥ということがしばしば起こるわけです。ですから3ヶ月の時点で禁煙が成功しても、その後再喫煙の誘惑への対処は長期にわたって求められます。
「禁煙マラソン」と言われる意味がわかりました。
ところで費用はどの程度かかりますか?
ニコチンパッチで12000円前後、チャンピックスで20000円前後です。
タバコ1日20本で1年間10万円程度出費することと比較して、判断してください。
禁煙に失敗したら、再チャレンジができますか?
1年たてば、再チャレンジができます。
先生はタバコを吸わないのですか?
実は大学に入学して親元を離れると、すぐ吸い始めました。周囲は喫煙者だらけだったのです。卒業時点では一念発起して禁煙しましたが、就職後指導をうけた医師が喫煙者で、カンファレンスをしながらモクモク。しかし、内科の医師として当然喫煙の害は理解していましたし、患者さんへの禁煙のアドバイスをするにも心地悪さを感じていました。最終的に禁煙したのは、子どもができてから。やはりわが子に間接喫煙の害やタバコ誤飲のリスクを及ぼすのは忍びないというのが、禁煙の強い動機となりました。今ではタバコの臭いにはすごく敏感で、どうしてあんな気持悪いものを吸っていたんだろうかと不思議な位です。

津田診療所所長 木山 茂

タバコ依存症スクリーナー(TDS)

「はい」(1点)、「いいえ」(0点)で回答を求めます。
「該当しない」場合・・・質問4で、禁煙したり本数を減らそうとしたことがないなどは0点にします。

  はい
(1点)
いいえ
(0点)
1.自分が吸うつもりよりも、ずっと多くタバコを吸ってしまうことがありましたか    
2.喫煙や本数を減らそうと試みてできなかったことがありましたか    
3.禁煙したり本数を減らそうとした時に、タバコが欲しくて欲しくてたまらなくなることがありましたか    
4.禁煙したり本数を減らそうとした時に、次のどれかがありましたか(イライラ、神経質、落ちつかない、集中しにくい、ゆううつ、頭痛、眠気、胃のむかつき、脈が遅い、手のふるえ、食欲または体重増加)    
5.上の症状を消すために、またタバコを吸い始めることがありましたか    
6.重い病気にかかって、タバコはよくないとわかっているのに吸うことがありましたか    
7.タバコのために自分に健康問題が起きているとわかっていても吸うことがありましたか    
8.タバコのために精神的問題が起きているとわかっていても吸うことがありましたか    
9.自分はタバコに依存していると感じることがありましたか    
10.タバコが吸えないような仕事やつきあいを避けることが何度かありましたか    

Kawakami N,et al:Addict Behavi 1999;24: 155

●判定方法
合計点が5点以上の場合、ICD-10診断によるタバコ依存症である可能性が高い(約80%)。

●スクリーニング精度等
感度 =ICD-10タバコ依存症の95%が5点以上です。
特異度=ICD-10タバコ依存症でない喫煙者の81%が4点以下です。

得点が高い者ほど禁煙成功の確率が低い傾向にあります。

 

禁煙で初めて『世界禁煙デー』を迎えました

私は、15年前頃より「禁煙しようかなぁ」と思っていました。これまで3ヶ月の禁煙やパッチを貼って禁煙を試みたこともありましたが、意思が弱く禁煙ができませんでした。
昨年7月に津田診療所が「禁煙外来(保険診療)」を始めました。ここの職員として肩身が狭く、だめもとでチャレンジしようと思い、診察を受けました。診療所作成のチラシに載っていますが、チャンピックスという内服薬を服用しました。最初の1週間は喫煙しながらの服用がOKということなので気軽に取り組みました。なんと服用するとタバコが欲しくなくなり1日目で普段の半分以下になり、2日目は数本、3日目には1本も吸いませんでした。1週間後の定期受診から本格的なチャンピックスの服用量になり、2週間ごとの診察を3ヶ月続けました。そして1年が経とうとしていますが、現在まで1本も吸っていません。
内服薬の副作用など新聞等の記事も見ましたが、服用中の「注意事項」には気をつけなければいけません。私の場合は、眠気とお腹の張りがありました。服用期間も人によって違いますが、私の場合は1ヶ月も経たない時期に服用しなくて禁煙ができると思い服用をやめました。

禁煙後、今思うこと
・禁煙で食事が美味しく感じるとよく聞きますが私もそうです。少し体重が増えました。
・吸殻と灰の入った灰皿を見たく無いです。すごく不快に思います。
・喫煙直後の来院者のにおいが気になります。

「遅い」ではなく、何歳からでも禁煙チャレンジをお勧めします。
禁煙後の生活環境は心地よいと感じています。

津田診療所 藤代幸司

毎年5月31日は『世界禁煙デー』

≪WHOの記事≫
1995年世界の喫煙者は10億1000万人で5人に1人の割合だそうです。
そして、毎年世界で300万人が喫煙が原因とみられる「がん」や「心臓病」で亡くなっており、このままでは2030年代初期には喫煙による死亡者が年間1000万人に達するとWHOは警告しています。

日本では、1992年より5月31日~6月6日までの1週間は『禁煙週間』としています。